オンライン小説~銀の騎士~剣と魔法のファンタジー物語

銀の騎士本編

Prologue

オンライン小説~銀の騎士~剣と魔法のファンタジー物語

伝説の時代から600年の歳月が流れ、世界は暗黒の時代を迎えようとしていた。

動植物は、次々と巨大化し、やがては凶暴な魔物となっていった。 その変化は急速で、いつ起こるかは全くの謎に包まれていた。 美しく咲いている野の花が、いつ魔物と化して襲い掛かってくるかは、 誰にもわからない。人々の不安は頂点に達し、伝説の騎士の出現にもはや一刻の 猶予もなかったのだった。

しかし伝説の騎士が現れる様子は一向になく、ただ、歳月だけが不安とともに 過ぎていった。
各国の王達は、ハンターを集め魔物を狩らせたが、次々と起こる魔物化に きりがなかった。
魔物化した動植物は、なぜか死骸が残らなかった。 急所をやられると体は灰となって消え、小さな石だけが後に残った。 この石は魔物の種類によって色が違っており、強い魔物の物程 美しく輝いたので、高く取り引きされるようになっていた。

天然石は枯渇して新しく採集する事は出来なくなっていたので、 魔物の石は宝石の名前で呼ばれるようになった。 ゴブリンの亡骸から造られる紅い石はルビーと呼ばれ、 オーガの亡骸から造られる黄色い石はトパーズと呼ばれた。 空を飛ぶ魔物からは透明な石がうまれ、ダイヤモンドと呼ばれた。 又、海の魔物からは蒼い石、サファイアがとれた。 しかし植物系の魔物からは、全く輝きのないただの石ころしかとれなかった。

やがて高貴な女性達は、碧の石を欲しがるようになった。 なぜなら、どの魔物からも碧色の石はとれなかったからである。 碧色の石には莫大な賞金がかけられ、ハンター達は魔物狩りに精を出したが、 碧色の石が見つかったという報告は未だなかった。

そしてとうとう、人間が魔物化すれば碧色の石がうまれるのではないかという うわさまで、広まっていた。

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